神との親しさを生きるために
幼きイエスのマリー・エウジェンヌ神父 ocd -4-
神の力 神の知恵とは
キリストのこと。
なぜなら
神の愚かさは 人間より賢く
神の弱さは
人間より強いからです。
1コリ1・24,25
今年のご復活は少し遅く、四月末ですので、四月大半は四旬節・・・それで、マリー・エウジェンヌ師の十字架の道行きの一部をお届けします。
――イエス倒れる――
主よ、力尽き果てあなたは倒れる。強き神、体も魂も神性に満ち満ちておられる方が打ちひしがれ、今地に付しておられる。
使命を果たしておられるというのに、力はますます衰えてゆく。
敵は勝ちどきをあげ、いまや勝利に疑いも抱かない。
イエスよ、こんなにも痛ましい姿でおられるあなたを拝みます。
あなたの力、そして弱さを・・・神の霊はあなたを離れ去ったのでしょうか?
いやむしろ逆に、これこそ神の霊がおられることのしるし。聖霊はしばし、相反する印象を同時にもたらします。弱さを感じること、これこそが聖霊の現存のしるし。なんと奇妙な論理 ! この意味を、主よ、わたしたちに理解させてください。弱さを感じること、転ぶことが信頼の土台となり、聖霊の助けを呼び求めるきっかけにならなければならないということを。
――イエス十字架に死す――
「私の神、私の神、どうして私を見捨てられたのか。」心の闇夜、ほとんど絶望にも近い嘆き。「すべては成し遂げられた」。「父よ、私の霊をみ手に委ねます」
・・・・・・そして、息を引き取られる。
イエス、あなたの最後の息を頂き、その行方を追い、その息吹にのって父のもとに行きたい。私の魂も、あなたの息吹に運ばれてゆきますように。
私の魂があなたの苦しみにより、大きく広がり、豊かな実りをもたらしますように。神の息吹 イエスの息吹
受肉されたみことばよ、その息吹をいただきたい、自分のものとしたい。
東日本大震災の大きな試練のうちに、復活されたキリストの命への勝利への希望をさらに深めて
よいご復活を!
伊従 信子
ノートルダム・ド・ヴィ